それは、一番最初のIT戦略立案フェーズで全てが決まります
IT戦略とは?
そのためにITを使って会社をどう変えていくのか?
自社のデジタルトランスフォーメーションは何を取り組むのか?
IT戦略とは会社の背景に沿って、未来に向けてITのあるべき姿を定めるものです。
DXだけでは失敗します
DX(デジタルトランスフォーメーション)が話題ですが、それはきちんとした基幹システムがあってこそです。
守ってから攻める。ITは適切な順番で構築しないと、十分な効果が得られません。
会社の文脈に沿って戦略を立てる
戦略は、会社によってそれぞれ異なります。
自社の現在の課題は何か。どこを目指しているのか。今まで取り組んできたことは何か。競合は何をやっているか。自社の強みは何か。
これら会社の文脈に沿って、戦略を立てていきます。
現状のIT資産を徹底的に可視化する
現状を正しく把握することが、戦略策定の第一歩です。
可視化することで、現在の課題が整理され、打つべき施策や方向性が定まってきます。
グランドデザインで方向性を定める
可視化された業務に基づき、パッケージで標準化すべき領域、スクラッチで独自性を守るべき領域、AIやIoTなどでDXすべき領域を組み合わせて、自社業務のITの在り方をまずは仮説で作ります。
IT投資計画を立てる
中長期的にどんなシステムにどれだけ投資するのか。費用がかかるのか。これが経営層が最も知りたいことです。
グランドデザインに基づき、守りのIT、攻めのIT、それぞれで投資額を試算していきます。
ロードマップで順序を定める
まずは基幹システムを全体整備して、情報基盤をクラウドに載せ替えて、対外的な連携を全てデジタル化して、データ活用を積極的に行って…、の流れをスケジュールに落とし込みます。
自社の経緯や状況に合わせたストーリーを作ることが重要です。
IT組織の設計、見直しも必要
IT戦略が定まると、それに必要なIT部門の役割も定まってきます。
従来から残す役割、廃止(移管)する役割、新しい役割を定義し、人材育成を計画していきます。
IT戦略は成長させていくもの
IT戦略は1回作っただけで終わりではありません。経営戦略が時代に合わせて変わっていくように、IT戦略もそれに合わせて成長させていきます。
初期は致命的な出血を抑え、体力をつけていき、徐々に攻めていく。
会社の状況に合わせて、見直しをかけていくことが重要です。